自家焙煎豆の販売と、珈琲を屋台で提供するお店。リヤカーで小金井市内各所にて移動販売しています。１杯ごとに豆を挽いて、地域の井戸水（黄金の水）を火鉢の炭と鉄瓶を使って沸かしたお湯でじっくり抽出。火鉢の周りに置いた椅子に腰掛けて野外でいただく珈琲は、何にも代えられない至福を運んでくれます。
店主の鶴巻麻由子さんは、千葉出身。2004年に小金井市に移住。「小金井に引っ越したのはたまたまで、引っ越し当初は知り合いはゼロでした」。それが、今や市内では知らない人がいない人気の珈琲店に。
リヤカーにしたきっかけは、「アジアとかヨーロッパの旅先で見たオープンカフェのイメージがあって、とにかく外、空の下でやりたかったから」それに「いまだに運転免許を持っていないので」と笑う。
現在、定期的に出店をしている『平林家のお庭』は13年目。平屋の古い住宅のお庭で平林家のお絵かき教室とランチにあわせて、珈琲を提供している。
珈琲スタンドの『出茶屋の小屋』は2017年オープン。屋台を始めた当初から出店させてもらっているオリーブガーデンの一角に「たくさんの人の手作業で小屋を建てさせてもらいました」。
もう１店、『丸田ストアー焙煎所』は、丸田ストアーに空きが出たため、以前からやりたかったという焙煎所をスタートさせます。
丸田ストアーは、スーパーなどから遠い住宅地で、数店の個人店舗が一つの建物で営業する場所。約60年前から営業していて、当初は肉屋・魚屋・八百屋などのお店が営業をしていたが、現在は、焼き菓子やお惣菜、お花、和菓子、整体のお店がはいっている。
また出茶屋は、2009年から始まった「はけのおいしい朝市」の設立メンバーでもある。「はけのおいしい朝市」は、国分寺崖線（はけ）周辺でお散歩をする人たちに、おいしいものを提供できないかと始まった朝市。
丸田ストアーでも「はけいち」を開催するなど、地域の輪を広げている。